和歌山市の文化財・遺跡

鳴滝古墳群

詳細情報

鳴滝古墳 1号墳横穴式石室内石槨
  • 鳴滝古墳群 1号墳横穴式石室内石廊
  • 鳴滝古墳群 1号墳石室内玄門部
  • 鳴滝古墳群 1号墳横穴式石室内棺金具出土状況
読み仮名 なるたきこふんぐん
種類 古墳・墳墓
時代 古墳時代, 飛鳥時代
地区 貴志・野崎・湊・楠見地区, 有功・直川・川永・山口・紀伊地区
所在地 善明寺・園部

 紀ノ川の北岸で現在の鳴滝団地に存在した古墳群です。標高40mの丘陵上に10基の古墳が築造されていました。形がわかるものはいずれも円墳です。古墳群の中でもっとも古い古墳は5世紀後半に構築された6・7号墳で、終末期古墳である10号墳をのぞくと、時期の明らかなものはいずれも6世紀後半の古墳です。そのため、古墳群の中心時期は6世紀後半と考えられます。1号墳は岩橋千塚古墳群と共通する横穴式石室の形態で、枝石を組み合わせた石槨を設けていました。出土品に単鳳式の環頭太刀柄頭や飾覆、棺金具があり、注目されます。

〔写真〕1号墳の横穴式石室内石槨、石廊、玄門部、棺金具出土状況

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