和歌山市の文化財・遺跡

阿弥陀来迎図

詳細情報

読み仮名 あみだらいごうず
指定 市指定文化財 美術工芸品
指定日 20200515
時代 鎌倉時代, 安土桃山時代
地区 貴志・野崎・湊・楠見地区
所在地/所有者等 宗教法人総持寺

総持寺(そうじじ)に伝来した阿弥陀来迎図(あみだらいごうず)です。阿弥陀如来の住む極楽浄土に功徳(くどく)を積むことで往生できるとする「浄土信仰」は源信(942~1017)により平安時代中期に広まったもので、「阿弥陀来迎図」は阿弥陀如来が死者を迎えに来た場面を描いたものです。和歌山市内に遺る数少ない鎌倉時代の絵画資料であるだけでなく、豊臣秀吉の弟である羽柴秀長の家臣で、和歌山城代を務めた桑山重晴が母の菩提を弔うために高野山遍照院(へんじょういん)から譲り受け、総持寺に寄進したことを記した寄進状が伴っており、伝来経緯を知ることができる点でも重要です。

(写真)阿弥陀来迎図、桑山重晴寄進状