和歌山市の文化財・遺跡

歓喜寺文書

詳細情報

和差荘下村公文得文公事注文等
  • 僧道覚・沙弥智性連署和与状案
  • 沙弥道珎田畠寄進状
読み仮名 かんきじもんじょ
指定 県指定文化財 美術工芸品
指定日 昭和41年(1966)4月12日
時代 鎌倉時代, 室町時代, 安土桃山時代, 江戸時代
地区 西和佐・和佐・小倉・四箇郷地区
所在地/所有者等 湊本町 和歌山市立博物館/歓喜寺

〔種別〕書跡

 歓喜寺は、宝治2年(1248)頃僧恵鏡が京都に開創した蓮光寺に由来するといわれ、のちに歓喜寺と改称されました。正平7年(1352)頃歓喜寺の名称とともに和佐庄内薬徳寺に引継がれ現在に到っています。中世史料のほとんどない紀ノ川下流域の中世史を構成する上で不可欠な資料となっています。特に嘉暦2年(1327)の和与(訴訟における和解)関係の文書や熊野参詣者の接待に関する文書は異色の資料といえます。時代的には13世紀後半から17世紀前半にかけてのものです。

〔写真〕和佐荘下村公文得分公事注文案、僧道覚・沙弥智性連署和与状案、沙弥道珎田畠寄進状

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