駿河屋菓子木型
詳細情報
読み仮名 | するがやかしきがた |
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指定 | 市指定文化財 民俗文化財 |
指定日 | 20200515 |
時代 | 江戸時代 |
地区 | 本町・城北・雄湊・中之島地区 |
所在地/所有者等 | 和歌山市湊本町/和歌山市 |
江戸時代を通じて紀州徳川家の御用菓子商を務めた駿河屋に伝来した菓子木型です。紀州藩の藩政を編纂した『南紀徳川史』や江戸時代後期の地誌『紀伊国(きいのくに)名所図会(めいしょずえ)』にも藩からの御用が頻繁であったとの記載がみられます。これらの菓子木型の中には裏面に墨書がみられるものがあるだけでなく、その当時に作られた(あるいは後世に編纂された)菓子の見本帳(絵(え)手本(てほん))とも照合することができ、現代まで含め167組・63点の菓子木型のうち、50組・18点は藩主の命で作られたことがわかっています。このように、大名に命じられて作られた江戸時代の菓子木型が、絵手本を伴ってこれだけの規模で一括して現存しているという事例は全国的にもあまり例がありません。
写真
銘「和歌の浦」の菓子木型(3組で一連)/銘「和歌の浦」の完成図(絵手本より)/銘「蟠桃」の菓子木型