南蛮胴具足(徳川家康所用)
詳細情報
読み仮名 | なんばんどうぐそく(とくがわいえやすしょよう) |
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指定 | 国指定文化財 重要文化財 美術工芸品 |
指定日 | 昭和52年(1977)6月11日 |
時代 | 安土桃山時代 |
地区 | 雑賀・和歌浦・名草地区 |
所在地/所有者等 | 吹上 和歌山県立博物館/東照宮 |
〔種別〕工芸
徳川頼宣が父家康所用の品として家康を祀った東照宮に奉納したものです。ヨーロッパ製の兜と胴に面頬・草摺・脇当を付けて具足としたもので、兜鉢は鉄製烏帽子形、肩当つきの胴は前後二枚胴からなります。10ヶ所の火縄銃の弾痕が前胴にあることから、強度を試験したいわゆる「試し胴」であったと考えられます。南蛮胴具足は室町時代末期に火縄銃とともにもたらされた西洋式の甲冑を指していいますが、本品は兜・胴ともにヨーロッパ製である点など他に類を見ない貴重なものです。