木造十一面観音立像
詳細情報
読み仮名 | もくぞうじゅういちめんかんのんりゅうぞう |
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指定 | 国指定文化財 重要文化財 美術工芸品 |
指定日 | 平成2年(1990)6月29日 |
時代 | 平安時代 |
地区 | 本町・城北・雄湊・中之島地区 |
所在地/所有者等 | 北新金屋丁/慈光円福院 |
〔種別〕彫刻
慈光円福院は戦災で焼失した円福院を再建する際に、無住になっていた和佐八幡宮の別当寺であった観音院慈光寺を移築し現在の寺名に改称したもので、本像もその際に移されました。
本像(像高149.7cm)は内刳りを持たない檜の一木造の十一面観音立像です。装飾的な天冠台や翻波式衣文、目鼻立ちがはっきりと表した面貌、わずかに残る彩色からいわゆる彩色檀像であったと考えられます。肉感的でありながら瑞々しいその面貌表現は大阪府観心寺如意輪観音像等とも共通することから、平安時代前期の真言密教との関わりが伺われます。
(拝観を希望する場合は事前に慈光円福院に連絡をしてください。)