絹本著色釈迦三尊像
詳細情報
読み仮名 | けんぽんちゃくしょくしゃかさんぞんぞう |
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指定 | 国指定文化財 重要文化財 美術工芸品 |
指定日 | 明治30年(1897)12月28日 |
時代 | 鎌倉時代 |
地区 | 貴志・野崎・湊・楠見地区 |
所在地/所有者等 | 奈良国立博物館/総持寺 |
〔種別〕絵画
本図は六角框檀上の蓮華座に坐った釈迦如来(縦138.5cm、横63.0cm)、化仏のついた高い宝冠をいただき、左手に如意を持って獅子に騎乗した文殊菩薩(縦121.0cm、横48.5cm)、頭頂に三天人を乗せた白象に騎乗し、両手で蓮華の茎を持った普賢菩薩(縦121.0cm、横48.5cm)の三尊をそれぞれ独立した一幅に描き分けた作品です。三尊の着衣等には様々な裁金文様が施され、三鈷杵を並べた文様帯を付した光背や宝冠、装身具には金箔が用いられるなどきらびやかに荘厳されています。着衣の形式や両菩薩の図像に宋画の釈迦三尊像の影響が伺えるほか、釈迦と文殊の肉身に金泥を塗るのに対し、普賢の肉身は白く表すなど1セットの作品の中で表現に違いがみられます。
〔写真〕普賢菩薩坐像、釈迦如来坐像、文殊菩薩坐像