和歌山市の文化財・遺跡

富岳図・山水図襖

詳細情報

富岳図・山水図襖(第7・8面)
    読み仮名 ふがくず・さんすいずふすま
    指定 市指定文化財 美術工芸品
    指定日 平成19年(2007)5月19日
    時代 江戸時代
    地区 新南・大新・広瀬・芦原地区
    所在地/所有者等 吹上 和歌山県立博物館/念誓寺

    〔種別〕絵画

     本図は念誓寺に伝わる桑山玉洲(江戸時代中期の紀州の文人画家)により描かれた16面の襖絵(各171.0×92.5cm)です。第1~第4面には水面の向こうに聳える富士を、第5面~第8面には重畳的な山々の間にある湖を、さらに向こうにのぞむ富士を描いています。また、第9面~第16面には所謂文人の理想郷を描いたと思われる、ゆったりとした湖面に幾重にも重なる岩山を配した山水図が描かれています。
     同じ玉洲作の「那智山・熊野橋柱岩図屏風」と同様に、水墨を基調としながら、淡く彩色を施すという手法を用いていますが、それ以外にも山の稜線や輪郭が強調され、山の皴などには墨点を打ち並べる米点法という技法を多用した独特の表現が随所にみられます。
     本図は襖絵や屏風といった大作を手掛けないことを一つのポリシーとしていた玉洲の稀有な大画面製作であり、その価値は非常に高いものと言えます。

    〔写真〕富岳図・山水図襖(第7・8面)

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