和歌山市の北西部の砂堆上に立地し、古墳時代の製塩遺跡である西庄遺跡の西側に隣接する遺跡です。東西約120m、南北約80mの遺跡範囲をもち、平成24年(2012)の調査で、平安時代後半~鎌倉時代の井戸、土坑、ピットが検出され、土師器、黒色土器、瓦器、中国製白磁、製塩土器、鉄製釣針、大型の管状土錘、動物骨、貝殻などが出土しました。当該時期の海岸に沿う集落遺跡の様相を示しています。
〔写真〕土坑やピット、出土遺物