和歌山市の文化財・遺跡

木ノ本Ⅲ遺跡

詳細情報

木ノ本Ⅲ遺跡 鎌倉時代の大溝
  • 木ノ本Ⅲ遺跡 石組み井戸
  • 木ノ本Ⅲ遺跡 出土梵字瓦
読み仮名 きのもとさんいせき
種類 散布地
時代 平安時代, 鎌倉時代
地区 松江・木本・西脇・加太地区
所在地 木ノ本

 和歌山市の北西部、東西に連なる和泉山脈のふもとに位置し、東西約1km、南北約0.4kmの規模をもつ遺跡で、遺跡内には瓦器片が広く分布することから、中世を中心とする遺跡とみられます。範囲内には県内では珍しく平地に築かれた木ノ本(釜山)古墳群が含まれ、東から釜山古墳、車駕之古址古墳、茶臼山古墳の3基が並んでいますが、これらの古墳の周濠の埋土上層からも鎌倉時代の瓦器や土師器が出土しています。遺跡西端部の調査で、平安時代~鎌倉時代の大溝が検出され、溝からは多量の瓦が出土し、周辺での寺院の存在が指摘されています。

〔写真〕鎌倉時代の大溝、石組井戸、梵字文軒丸瓦出土状況

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