旧聖社境内和鏡出土地
詳細情報
読み仮名 | きゅうひじりしゃけいだいわきょうしゅつどち |
---|---|
種類 | その他 |
時代 | 平安時代 |
地区 | 三田・岡崎・安原・西山東・東山東地区 |
所在地 | 黒岩 |
和歌山市黒岩の街道を見下ろす丘陵状にある聖御前社の跡地から和鏡1面が採集されています。和鏡(面径109mm、胎厚1mm、縁高7mm、縁幅2mm)は下部に流水、左に水辺に遊ぶ2羽の鳥を右から上部にかけて菊花を配する鈕や界圏を無視し鏡背を一枚のキャンパスとした文様構成をしています。文様の箆押しが浅く伸びやかであること、縁幅が細く外傾していることなどから、平安時代(12世紀前半)の和鏡であると考えられます。なお、採集状況から経塚に埋納された副納品の一部など、何らかの祭祀に伴った鏡である可能性が高いものと思われます。
〔写真〕菊花双鳥鏡