沖ノ島北方海底遺跡
詳細情報
読み仮名 | おきのしまほっぽうかいていいせき |
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種類 | その他 |
時代 | 室町時代, 江戸時代 |
地区 | 松江・木本・西脇・加太地区 |
所在地 | 加太 |
沖ノ島北方海底遺跡は紀淡海峡に浮かぶ地ノ島・虎島・沖ノ島・神島の4島からなる友ヶ島のうちの沖ノ島の北側の海域を指します。この海域では古くから網漁業に伴って陶磁器類が引き上げられており、韓国全羅南道新安郡智島面防築里の沖合で1975年に発見された「新安沈船」と同様の交易船が沈没しているのではないかと考えられています。
「海揚がり」の陶磁器とも称されるこれらの陶磁器類は中国龍泉窯で焼かれた青磁碗や香炉などの室町時代の日明貿易に伴うものと、九州の唐津や伊万里の港から大坂や和歌山城下町等の大消費地に運ばれた江戸時代の交易に伴う肥前系陶磁器に分けることができます。
このことから、室町時代の日明貿易に伴う沈没船以外に少なくとも江戸時代の沈没船が存在すると考えられています。
〔写真〕青磁碗(鎬蓮弁文)、褐釉四耳壺、青磁香炉、青磁碗(雷文帯)