大谷古墳
詳細情報
読み仮名 | おおたにこふん |
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種類 | 古墳・墳墓 |
時代 | 古墳時代 |
地区 | 貴志・野崎・湊・楠見地区 |
所在地 | 大谷 |
大谷古墳は和泉山脈の南麓から派出した尾根の突端を利用して造られた前方後円墳です。墳丘の大部分が自然の地形を利用しており、尾根の突端から平野を見下ろすようなところに立地しています。
大谷古墳の主体部は石室を設けずに石棺を直接埋納する形式で、石棺の形式や副葬品から5世紀末から6世紀の初め頃に造営されたと考えられています。
石棺内や主体部からは馬甲をはじめとする馬具や垂飾付耳飾など、朝鮮半島南部の影響の強いものが多く出土したことからも、この大谷古墳に埋葬された人物が大和朝廷や朝鮮半島とも深い関係を持っていたと考えられます。
〔写真〕遠景(西方より望む)、発見された当時の石棺、短甲と馬冑の出土状況