花山古墳群の中央部に築かれた古墳です。墳丘の形状はくびれ部の両側に方形の造り出しをもつ前方後円墳で、規模は全長49m、高さ4.5mです。墳丘の基底部に沿って埴輪列めぐり、前方部の端には葺石状の施設が確認されています。埋葬施設は後円部南側に開口する両袖式の横穴式石室である。造り出しからは、円筒埴輪・家形埴輪・人物埴輪・鶏形埴輪などが出土しています。古墳の築造時期は5世紀後半頃と考えられます。
〔写真〕埋葬施設、人物埴輪