和田川の南岸の井戸にある独立丘陵上に位置する遺跡です。弥生時代中期と古墳時代中期の遺構が確認されています。特に弥生時代中期ごろには標高11~26mの丘陵斜面地に6基の台状墓が築かれます。これらの募域に対応する集落域の存在はまだ明らかではありませんが、千石山遺跡や馬場遺跡で弥生時代中期末の土器が出土しており、菖蒲谷遺跡が位置する丘陵裾部を中心に展開していた可能性も想定されます。
〔写真〕台状墓