紀三井寺の三井水(清浄水)
詳細情報
読み仮名 | きみいでらのさんせいすい(しょうじょうすい) |
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指定 | 市指定文化財 史跡・名勝 |
指定日 | 昭和42年(1967)2月14日 |
時代 | 鎌倉時代 |
地区 | 雑賀・和歌浦・名草地区 |
所在地/所有者等 | 紀三井寺/護国院(紀三井寺) |
〔種別〕名勝
紀三井寺護国院の境内で、名草山の中腹の古道に沿って「清浄水」「楊柳水」「吉祥水」の3つの清泉があり、「三井水」として古来から貴ばれ、寺名の由来ともなっています。慶安3年(1650)には、紀州藩初代藩主の徳川頼宣によって修復されたとされ、文化9年(1812)刊行の『紀伊国名所図会』には「三瀑泉」とあり、天保10年(1839)刊行の『紀伊続風土記』には「境内三の清泉あり」と記されています。また昭和60年(1985)には、環境庁の名水百選に選ばれています。
清浄水は三井水のうち中央にあり、護国院表坂の楼門をくぐり石段を登ると右側の西向に滝口があります。寺伝によると紀三井寺を開山した為光上人の前に、竜宮の乙姫が現れ説法を乞うて、清浄水に没したとあります。