加太遺跡
詳細情報
読み仮名 | かだいせき |
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種類 | 散布地 |
時代 | 縄文時代, 弥生時代, 古墳時代, 奈良時代, 平安時代, 鎌倉時代 |
地区 | 松江・木本・西脇・加太地区 |
所在地 | 加太 |
東西に走る和泉山脈の西端が紀淡海峡に落ち込むあたりの当地域は、漁業に従事する海部集団の中心地として、古くから知られていました。平城京跡で発見された木簡によると、「海部郡加太郷」と記され、塩を提供していたことが判明しています。堤川河口の砂丘上を中心に南北約500m、東西約550mの範囲に遺物の散布がみられます。採集資料によると、縄文時代から江戸時代まで各時代の遺物が豊富にみられ、継続的に人々の暮らしが行われていたことがわかります。遺物の中で比較的資料が多いのは古墳時代~奈良時代の土師器、須恵器、土錘、製塩土器などで、当該時期に漁労や製塩などの生業をおこなっていたものとみられます。
〔写真〕須恵器壺