府中Ⅳ遺跡
詳細情報
読み仮名 | ふちゅうよんいせき |
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種類 | 集落跡 |
時代 | 弥生時代, 古墳時代, 奈良時代, 鎌倉時代 |
地区 | 有功・直川・川永・山口・紀伊地区 |
所在地 | 府中 |
紀ノ川下流域の北岸の標高24~26mの段丘上に立地する集落遺跡です。数次にわたる調査で、弥生時代~鎌倉時代の建物遺構、溝、土坑などが確認されています。時期の判明するものとしては弥生時代後期の円形竪穴建物7棟、古墳時代前期の方形プランの竪穴建物17棟、奈良時代の掘立柱建物2棟、鎌倉時代の掘立柱建物2棟などがあります。特に、弥生時代終末~古墳時代初頭頃に集落としてのまとまりがあり、竪穴建物のなかには炉周辺の土を盛りあげた炉堤やベッド状遺構をもつものや一辺が8.6mもある大型の方形プランのものも含まれています。
出土遺物には、弥生土器、土師器、砂岩製砥石、叩石、古墳時代前期の刀子とみられる鉄器片、奈良時代の厚さ7cmの塼、製塩土器などがあります。
〔写真〕竪穴建物群(古墳時代前期)、全景