和歌山市の文化財・遺跡

上野廃寺跡

詳細情報

上野廃寺跡 西塔
  • 上野廃寺跡 講堂
  • 上野廃寺跡 軒瓦
  • 上野廃寺跡 隅木蓋瓦
読み仮名 うえのはいじあと
種類 社寺跡
時代 奈良時代, 平安時代
地区 有功・直川・川永・山口・紀伊地区
所在地 上野

 上野廃寺は、紀ノ川流域の古代寺院跡のなかでも代表的な寺院跡の一つとして、昭和26年(1951)に国の史跡に指定されました。昭和42年(1967)と昭和59年(1984)に行われた発掘調査の結果、寺院の創建は7世紀後半で、10世紀後半まで存続した薬師寺式の伽藍配置をもつ寺院であったことがわかりました。
 出土した蓮華文軒丸瓦や唐草文軒平瓦は、奈良県の法隆寺西院伽藍で用いられた瓦の影響を強く受けた秀麗な文様です。また、忍冬文をレリーフした隅木蓋瓦(建物の隅木の端を覆う瓦)は、他に類例がない特徴的なものです。

〔写真〕西塔跡、講堂跡、軒瓦、隅木蓋瓦

地図