西庄Ⅱ遺跡
詳細情報
読み仮名 | にしのしょうにいせき |
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種類 | 集落跡 |
時代 | 弥生時代, 古墳時代, 鎌倉時代, 室町時代 |
地区 | 松江・木本・西脇・加太地区 |
所在地 | 西庄 |
和歌山平野の北西部、和泉山脈のふもとに展開する遺跡で、西は平ノ下遺跡、東は木ノ本Ⅰ遺跡に接しています。昭和51年(1976)から昭和53年(1978)に発掘調査され、弥生時代~古墳時代の竪穴住居、鎌倉~室町時代の屋敷跡などがみつかっています。中世には東西に走る大溝と南北に走る大溝により区画された3つの敷地のなかに掘立柱建物、井戸、柵、溝、土坑などが展開しています。特に北西区の区画には、東西25m、南北15mの石組基壇と雨落ち溝をもつ掘立柱建物とそれに接するように井戸が存在していました。
出土遺物には中国製青磁、白磁、染付のほか、土師器、瓦器、瓦質土器、備前焼、常滑焼、滑石製鍋、軽石製浮子、土錘、漆塗椀、滑石製品(温石)などがあります。
〔写真〕屋敷地の様子(区画溝、掘立柱建物、井戸)、石組井戸(中世)