和歌山市の南部、和歌浦湾に面して東西約2.5km、南北約0.5kmの天神山丘陵が位置します。本古墳は天神山丘陵から北へ派生する尾根の基部付近、標高約40mに築かれた直径約14mの円墳です。南に開口する横穴式石室が残されており、長さ2.4m、幅1.7mの玄室に長さ3.3mの羨道が付いています。本格的な調査歴はありませんが、踏査の際に水晶製切子玉1点、ガラス小玉1点が採集され、石室形態により6世紀代の後期古墳と考えられています。
〔写真〕玄室、奥壁、羨道