和歌山市薬勝寺と海南市多田にまたがり、標高112.6mの丘陵頂部から南側に少し下がった標高88m前後の緩斜面に展開する弥生時代の高地性遺跡です。調査の結果、弥生時代後期前半の竪穴建物3棟と少なくとも9m以上つづく空堀が確認されています。空堀内にはハイガイ・ハマグリ・ヒメタニシなどからなる貝層が形成され、貝層からは重要な遺物として貝輪や漢鏡が出土しています。
〔写真〕貝輪と漢鏡、弥生土器