紀ノ川の南岸で岩橋千塚古墳群の北側に位置する遺跡です。標高7m前後の沖積低地に古墳時代初頭から中世にかけての集落が営まれています。発掘調査により古墳時代初頭の竪穴建物、奈良時代から平安時代の木組井戸、中世の井戸など各時期の遺構が確認されています。ただし、これらの遺構は各時期とも密集して確認されないため、それほど大きな集落ではなかったと考えられます。
〔写真〕竪穴建物、井戸(平安時代)