寺内28号墳
詳細情報
読み仮名 | てらうちにじゅうはちごうふん |
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種類 | 古墳・墳墓 |
時代 | 古墳時代 |
地区 | 三田・岡崎・安原・西山東・東山東地区 |
所在地 | 森小手穂 |
岩橋千塚古墳群に含まれる寺内古墳中の1基で、岩橋山地から南へのびる支脈上の標高約40m前後に構築された前方後円墳です。全長28.6m、後円部径13mで前方部を北に向け、後円部に玄室長が0.9mと極めて短い「T字型」横穴式石室、前方部に岩橋型横穴式石室が構築されていました。前方部石室から玉類(管玉5点)、土師器(壺、埦)、須恵器(器台、杯)、馬具(轡)、鉄器(鎌)が出土しています。後円部頂部を方形に囲む埴輪列、墳丘裾部を盾型に囲む埴輪列があり、円筒埴輪、形象埴輪(家、盾)が出土しています。6世紀後半に構築された有力者の墳墓であり、時期の判明している古墳のなかでは、岩橋千塚古墳群のなかで、最も遅くに築造された前方後円墳の一つとみられます。
〔写真〕横穴式石室(後円部)、T字型横穴式石室(前方部)、須恵器(短頸壺)