木造梵天帝釈二天王立像
詳細情報
読み仮名 | もくぞうぼんてんたいしゃくにてんのうりゅうぞう |
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指定 | 国指定文化財 重要文化財 美術工芸品 |
指定日 | 明治3年(1870)8月1日 |
時代 | 平安時代 |
地区 | 雑賀・和歌浦・名草地区 |
所在地/所有者等 | 紀三井寺/護国院(紀三井寺) |
〔種別〕彫刻
梵天・帝釈と呼ばれる二躰の菩薩像は梵天・帝釈天の形相ではなく、ともに左手に蓮華を執り、右手を躰側に垂らす通常の菩薩像の姿をしています。
梵天像(像高163.9cm)は彩色を施した欅の一木造、帝釈天像(像高161.2cm)は彩色を施した檜の一木造りであるなど材質が異なるだけでなく、梵天像が十一面観音立像と共通する簡潔な作風であるのに対し、帝釈天像は眉目の彫りがやや深く、衣文に膨らみがあるなど作風も大きく異なることから、後世に一対として組み合わされたものであると考えられます。
なお、梵天像の彩色は剥落が著しいですが、帝釈天像は大型団花文の散らされた裳や天冠に彩色が良く残っており、本来の華やかな姿を偲ぶことができます。
〔写真〕梵天像、帝釈天像