和歌山市の文化財・遺跡

紀伊国名所図会板木

詳細情報

紀伊国名所図会 板木
    読み仮名 きいのくにめいしょずえはんぎ
    指定 市指定文化財 歴史資料
    指定日 平成10年(1998)5月14日
    時代 江戸時代
    地区 本町・城北・雄湊・中之島地区
    所在地/所有者等 湊本町 和歌山市立博物館/個人

     文化8年(1811)から刊行された紀伊国の社寺・旧跡・名勝などの由緒や来歴を地域別に紹介した地誌「紀伊国名所図会」の板木344枚(各長50cm×幅23.0cm×厚2.5cm)です。全18巻23冊(初編・二編・三編・後編ただし熊野編を除く)からなるこのシリーズを企画、執筆、出版したのは和歌山城下の出版人、七代目帯屋伊兵衛こと高市志友でした。しかしながら、三編完成前に志友が没した後は、紀州藩御抱絵師が加わり、後編では10代藩主徳川治宝の命により加納諸平が編集に当たるなど次第に紀州藩主導の刊行事業となっていきました。「紀伊国名所図会」初編の出版は、江戸時代の名所図会出版第1期ブームと第2期ブームの間にあたり、この時期は再版物がほとんどであったため、「紀伊国名所図会」の出版は多くの人々に新鮮味と興味を呼び起こしたと思われます。

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