〔種別〕工芸
緑泥片岩製の小型の狛犬(像高25.5cm)で、細部の表現は写実的で破たんが少なく、全体的に小ぶりで愛らしい姿で表現されています。狛犬は本来は口を開いた阿形の獅子と角を持ち口を開いた吽形の狛犬で一対であり、口を開いた阿形の本像は獅子に相当します。台座に「長禄三年(1459)八月一日」の紀年銘があり、近世以前の在銘狛犬は珍しく非常に貴重な例と言えます。