報恩寺の梵鐘
詳細情報
読み仮名 | ほうおんじのぼんしょう |
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指定 | 市指定文化財 美術工芸品 |
指定日 | 昭和44年(1969)12月1日 |
時代 | 江戸時代 |
地区 | 吹上・高松地区 |
所在地/所有者等 | 吹上/報恩寺 |
〔種別〕工芸
報恩寺は二代藩主徳川光貞が、養母である瑶林院(徳川頼宣正室・加藤清正娘)の追福のため菩提所であった要行寺を改めて、造営した寺院です。
本寺の梵鐘(総高159.0cm(龍頭29.0cm・鐘身130.0cm)、口径91.0cm)は江戸時代初期の典型的な作風を示しており、乳の間に各区5段5列25個、縦帯上部に各2個の合計108個の乳をそなえ、池の間の第一区および第二区には梵鐘鋳造の由来を記した銘文が刻まれています。また、八弁蓮華文の撞座が龍頭にそって2個あり、草の間には牡丹唐草と獅子が施文されています。
池の間に刻まれた銘文により、本梵鐘は光貞の娘台嶺院(関白一条冬経正室)の菩提を弔うために報恩寺の開山である日順上人が施主となって鋳造されたものであることがわかっています。
〔写真〕梵鐘、梵鐘各部名称