和歌山市の文化財・遺跡

和歌御祭礼図屏風

詳細情報

和歌御祭礼図屏風 右隻
  • 和歌御祭礼図屏風 左隻
読み仮名 わかおんさいれいずびょうぶ
指定 市指定文化財 美術工芸品
指定日 平成20年(2008)4月11日
時代 江戸時代
地区 吹上・高松地区
所在地/所有者等 吹上 和歌山県立博物館/海善寺

〔種別〕絵画

 本図は徳川家康の命日(4月17日)に行われる紀州東照宮の春祭和歌祭を描いた六曲一双の祭礼図屏風(169.5cm×373.5cm)です。本図の構図も多くの和歌祭図とおなじく、左隻上部に天満宮、右隻上部に東照宮を配し、片男波の砂嘴と入江を中央部から下部へ描き、東照宮から出発して右隻下部の御旅所に至る渡御行列と巡行路の風物を描いています。左隻三扇には天下一出羽のまねき看板をつけた人形浄瑠璃の一行がみられることから、徳川家康の50年忌である寛文5年(1665)の祭礼を描いたものと考えられます。
 頼宣により規模縮小を命じられる寛文6年(1666)以前の盛大な和歌祭を周辺の景観まで詳細に描いていることから、近世初期の風俗画としても貴重な資料の一つといえます。

〔写真〕右隻、左隻

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