那智山・熊野橋柱厳図屏風
詳細情報
読み仮名 | なちさん・くまのはしぐいいわずびょうぶ |
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指定 | 市指定文化財 美術工芸品 |
指定日 | 平成19年(2007)5月19日 |
時代 | 江戸時代 |
地区 | 新南・大新・広瀬・芦原地区 |
所在地/所有者等 | 吹上 和歌山県立博物館/念誓寺 |
〔種別〕絵画
本図は右隻に那智山を、左隻に熊野灘の奇景橋杭岩図を描いた六曲一双の屏風(131.0cm×265.0cm)です。那智山図では右隻第四扇に流れ落ちる那智の滝を配し、周囲には雲間から覗く樹木や家々、渓流を配しています。また、左隻には熊野灘の広々とした水景に熊野橋杭の奇岩の連なる様子を俯瞰的に描いています。水墨を基調にしながらも集落や樹木などに淡く施された彩色が画面全体の奥行きと透明感を高める効果的なアクセントになっています。
本図の作者である桑山玉洲(1746~1799)は木村蒹葭堂や池大雅等とも親交のあった紀州出身の文人画家です。
〔写真〕那智山図(右隻)、熊野橋柱巖図(左隻)