絹本著色狩場明神像
詳細情報
読み仮名 | けんぽんちゃくしょくかりばみょうじんぞう |
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指定 | 県指定文化財 美術工芸品 |
指定日 | 昭和41年(1966)4月12日 |
時代 | 室町時代 |
地区 | 吹上・高松地区 |
所在地/所有者等 | 吹上 和歌山県立博物館/個人 |
〔種別〕絵画
高野山の各種の弘法大師伝によれば弘仁7年(816)、空海は真言密教の霊地に相応しい土地を求めて大和から紀伊にいたる山々を踏査していたところ、宇智郡の山中で黒白二頭の猟犬を従えた狩人(狩場明神)に会い、高野山麓の天野の地に至り、そこで丹生明神を紹介されその導きで、高野の霊地を得たとされています。この両明神は高野山の地主神であり、狩場明神も本来は狩猟を生業とする古代史族が祀っていた神であったと考えられます。
本図(縦93.2cm、横41.4cm)の狩場明神は筋骨たくましい赤色身に茶色の無地の狩衣を着、白犬を連れた姿で表されています。なお、本図が伝えられた丹生家は歴代丹生津比売神社(高野山天野社)に神職として仕えていました。