神輿
詳細情報
読み仮名 | しんよ |
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指定 | 県指定文化財 美術工芸品 |
指定日 | 平成23年(2011)5月30日 |
時代 | 江戸時代 |
地区 | 雑賀・和歌浦・名草地区 |
所在地/所有者等 | 和歌浦中/玉津島神社 |
〔種別〕工芸
屋蓋・身舎・基壇の構成からなる神輿(総高173.7cm、最大幅132.3cm、最大奥行291.8cm)で、明和4年(1767)に京都麩屋町の神輿師桒嶋作右衛門により制作されました。屋蓋は宝形造りで、露盤に鳳凰を立て、4面には近衛牡丹が金蒔絵で描かれています。身舎の上方には龍の彫刻の欄間を、正面には扉を配し、基壇の四方には鳥居と欄間を配し、2本の長柄が付けられています。
中世以来、和歌神として尊崇された玉津島神社は江戸時代に復興を遂げると同時に、朝廷との結び付きも深まり天皇や公家による和歌奉納が慣例化しました。神輿が調進された明和4年2月にも奉納がおこなわれており、『紀伊国名所図会』(江戸時代後期)に神輿の寄進者として名を残す近衛家の当主も加わっていました。