徳川頼宣所用装束類
詳細情報
読み仮名 | とくがわよりのぶしょようしょうぞくるい |
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指定 | 県指定文化財 美術工芸品 |
指定日 | 平成2年(1990)4月18日 |
時代 | 安土桃山時代, 江戸時代 |
地区 | 雑賀・和歌浦・名草地区 |
所在地/所有者等 | 吹上 和歌山県立博物館/東照宮 |
〔種別〕工芸
徳川頼宣所用品として紀州徳川家に伝来していた装束類で、明治9年(1876)に徳川茂承により鎧櫃ごと甲冑類とともに南龍神社に奉納され、後に南龍神社と東照宮が合祀された際に東照宮の所蔵となりました。これらは縹糸威胴丸具足とともに頼宣が初陣である大坂冬の陣(1614年)で着用したものと伝えられていますが、いずれも子供用のやや小ぶりな寸法となっていることからも信憑性は高いものと思われます。なお、特筆すべき点として、陣羽織の高く立ち上がった襟や金モール紐の襟首留め、鎧下着の立襟や襟留の為のくるみ釦、脇から袖にかけての曲線裁断などに当時流行した南蛮服飾の影響が伺われます。
〔写真〕陣羽織