上野廃寺跡
詳細情報
読み仮名 | うえのはいじあと |
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指定 | 国指定文化財 史跡・名勝 |
指定日 | 昭和26年(1951)6月9日 |
時代 | 奈良時代, 平安時代 |
地区 | 有功・直川・川永・山口・紀伊地区 |
所在地/所有者等 | 上野/和歌山県、個人 |
〔種別〕史跡
上野廃寺は南に紀の川をのぞみ、北に三十六人山を背負う紀ノ川右岸の台地に立地します。昭和42年(1967)と59年(1984)に行われた発掘調査の結果、東西両塔をもつ薬師寺式の伽藍配置の寺院であったことが解っています。
この上野廃寺跡からは奈良時代前期を中心とした瓦が出土していますが、特筆すべきものとして、金銅製風鐸や堂塔の隅木の先端を覆う箱形の瓦製品である隅木蓋瓦が出土しています。隅木蓋瓦の飾板には扇形のパルメット文(忍冬文)に輪形を巡らしたものを主文とし、その周縁には左右対称にS字形の文様を配置しています。
〔写真〕隅木蓋瓦、西塔、軒瓦、講堂