和歌山城 西之丸庭園(紅葉渓庭園)
詳細情報
読み仮名 | わかやまじょう にしのまるていえん(もみじだにていえん) |
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指定 | 国指定文化財 史跡・名勝 |
指定日 | 昭和60年(1985)11月27日 |
時代 | 江戸時代 |
地区 | 本町・城北・雄湊・中之島地区 |
所在地/所有者等 | 一番丁/和歌山城 |
〔種別〕名勝
西の丸は、江戸時代に能舞台や茶室等が存在し、藩主が数寄や風雅を楽しむ場所として機能しました。その中でも南西部に築かれた西之丸庭園は、天守の建つ虎伏山の急峻な斜面を利用し、滝石組を中心に立石を多く据え、豪快に作庭しています。渓状地形を利用して小さい方の「上の池」を掘り、柳島を配置して内堀を大きな池に見立てた池泉回遊式の庭園です。庭園南西の高台には、離れ座敷の「聴松閣」と茶室の「水月軒」が建てられており、藩主が茶室から庭園全体を見渡しながら茶を楽しむような造りになっていたと考えられます。
通説では紀州徳川家初代の徳川頼宣の命による作庭としますが、徳川家以前の城主であった浅野家の家老上田宗固による作庭との説もあります。
昭和48年(1973)に庭園を整備し、昭和60年(1985)国の名勝に指定されました。毎年秋になると庭園内の紅葉が見事に色づく事から「紅葉渓庭園」とも呼ばれています。
〔写真〕内堀と鳶魚閣、内堀と御橋廊下、鎮壇具