那智三瀑図 野呂介石筆
詳細情報
読み仮名 | なちさんばくず のろかいせきひつ |
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指定 | 県指定文化財 美術工芸品 |
指定日 | 平成23年(2011)3月15日 |
時代 | 江戸時代 |
地区 | 吹上・高松地区 |
所在地/所有者等 | 吹上 和歌山県立博物館/和歌山県 |
〔種別〕絵画
本図(縦125.0cm、横48.6cm)は江戸時代後期の紀州を代表する文人画家野呂介石が描いた晩秋の那智の滝図です。周辺の堂社等は一切描かず、那智の一の滝を画面のほぼ中央に据え、一の滝の上流に位置する二の滝、三の滝を俯瞰して一画面に描いています。全体を色彩の面と点で表現する彩色法は画面全体にさわやかで明るい印象を与えており、特に地理的説明を加えず、紅葉のグラデーションと滝の美しさのみを見事にとらえた表現に介石らしい画風が伺えます。